一般の大学を卒業後、IT系の企業に就職。会社員として働いていましたが、徐々に「もっと自分にしかできない仕事があるんじゃないか」という気持が高まるように。そんなとき、看護師をしている男性の友人と話す機会を持ちました。そして、看護師という仕事の魅力や、数が多くはない男性の看護師だからこそ活躍できる環境があることを知り、看護師は生涯学び続けられる仕事だと確信し、第二の道を歩むことを決めたのです。 そうして、アクセスの良さもあり、当グループ附属の看護学校へ進学。附属学校らしく、臨地実習で実際の病棟、看護の現場をしっかり体験することができ、充実した学生生活を送ることができ、ここに決めて良かったと心から思いましたね。日々の実習で接していたスタッフの人柄の良さにも安心していたので、自然と当院への就職を選択。1年目は消化器外科、2年目からは循環器内科・心臓血管外科病棟で勤務しています。 入職当時は、複数の患者さんを担当するうえに看護業務が加わることで覚えることも多くあり、1日の計画を立てるだけでも苦戦していました。その為、多くの先輩たちのアドバイスに耳を傾け、業務の流れを把握しながら時間の使い方を工夫し、業務を効率化することを意識していました。

現在の主な業務担当は、心臓カテーテル室。細い血管の中へさらに細い管を通し、バルーンを膨らませて内側から血管を広げるような繊細な作業が多いことや、人間の体の中でもっとも重要な器官に関わっているため、常に緊張感を持って仕事に取り組んでいます。 私たちが扱う循環器は生死に直結する重要な臓器であるため、患者さんは不安になりがち。そのため不安を拭うためには、患者さんの声に耳を傾け、誠実な対応を取ることが大切。信頼されている先輩たちと話す患者さんの柔らかな表情を見ると、その重要性に気づきます。そして、デリケートな看護が求められるからこそ、医師をはじめ、看護師、放射線技師、臨床工学技士といった様々な分野のスタッフが協力し合い、患者さんのためのより良いチーム医療を心掛けています。 入職して日が浅い今は「与えられた仕事をこなす」ことで精一杯ですが、いずれは自分も教育される側から教育する側へ変わっていきたい。そのためにも、これから経験と知識を積むことで看護のスキルを向上させ、チームのみんなから、そして患者さんから信頼していただける看護師をめざしていきたいと思っています。