先輩紹介

高校生の頃、将来の目標について考えた時、私は迷わず“助産師”を選びました。妊娠・出産・子育ての時期をサポートできる助産師に、大きな魅力を感じたからです。当時の思いは、十数年のキャリアを重ねた今も変わりありません。むしろ、経験を積めば積むほど、大きくなっていきました。同時に、「もっと深く学びたい」という気持ちも芽生えてきました。そして、この思いを叶えるために、母性看護専門看護師の資格を取得しようと決意しました。

専門看護師を資格を得るには、看護系の大学院で学び、認定審査に合格する必要があります。大学院に通う2年間は、“研究と仕事”を両立しなければなりません。当然、忙しさも倍増しますが、看護部長が「ぜひ頑張りなさい。できる限りのサポートはするから」と背中を押してくれました。在学中は、授業のある日を考慮してシフトを組んでいただいたり、研究で最も忙しくなる2年目の後期を休職扱いにしてもらったりと、最大限の配慮をしていただきました。

千葉メディカルセンターの産婦人科では、外来と病棟を一元化しています。そのため、妊婦さんが外来で診察を受けている時点から関わり、入院中のケアや出産後のケアなど、トータルで看ることができます。また、不妊外来を設置していることもあり、不妊で悩んでいる患者さんが多いのも、当センターの特徴です。不妊治療はリスクもあるため、妊娠直後は特に不安定になりがちです。このような妊婦さんの心のケアにも力を入れています。こうした背景もあって、私は「不妊治療後に妊娠した方の看護」をテーマに、修士論文を書きました。大学院で受講した授業も、修士論文でまとめた研究内容も、すべてを現場で活かそう。そんな気持ちで大学院に通い続けました。

今、私は大学院を修了し、認定審査に向けた試験勉強に取りかかっているところです。晴れて専門看護師の資格が取れたら、学んだ知識を病棟の助産師や看護師達にしっかりフィードバックしていきたいですね。そして、患者さんの生活をきちんと見据えて、日常生活に復帰できるよう支援をしていきたい。出産や子育ての喜びを、一人でも多くの患者さんに感じていただけるよう、全力でサポートしていくつもりです。

プライベートでの過ごし方

パワーヨガで、心身共にリフレッシュ。

以前、マタニティ・ヨガが妊婦さんに良いと聞き、千葉メディカルセンターでも取り入れることになりました。その後、インストラクター養成コースを受講して、妊婦さんを指導するようになったのですが、突然気づいたんです。「私は今まで、ヨガをちゃんと習ったことがない!」って。早速、パワー・ヨガの学校に通うように。ちょうど5年前のことで、以来、ヨガに夢中です。ヨガの良いところは、小さなスペースとマットが一枚あれば、いつでもどこでも気軽にできるところ。動きはゆっくりですが、レッスンを終えた頃には全身汗でびっしょり。心身共にリフレッシュできます。なお、病棟で行っているマタニティ・ヨガは後輩が受け継ぎ、インストラクターを務めてくれています。