千葉メディカルセンター美容外科

顔面骨折

交通事故やスポーツの事故、けんかなどで顔面を強くぶつけると、顔の骨折を起すことがあります。
鼻や頬骨は出っ張っているので骨折しやすい部位です。顔をぶつけた時に鼻出血があり、さらに鼻や頬の皮下出血、変形があるときは骨折の可能性があります。

種類

鼻骨骨折 (鼻の骨が折れる)

鼻骨の骨折は顔面骨の骨折の中で最も多い骨折です。受傷してから約2週間以内であれば皮膚に傷をつけずに徒手整復が可能です。整復後は、鼻腔内に軟膏ガーゼを詰めます。受傷から1か月以上経過した陳旧例では骨を切って整復する必要があります。

眼窩骨骨折(眼の周りの骨が折れる)

眼球と周囲の副鼻腔との境界には薄い骨がありますが、眼球に急激な衝撃が加わった場合に吹き抜けるように骨折を起こすことがあり、このような骨折は「眼窩吹き抜け骨折、ブローアウト骨折」ともいわれています。眼窩吹き抜け骨折の症状としては眼球運動障害による複視(物が二重に見える)、眼球陥凹(眼がへこむ)、頬部の知覚障害(しびれ)などが挙げられます。治療は骨折部の整復を行います。

頬骨骨折 (ほほの骨が折れる)

頬骨は頬(ほほ)部に突出した骨で、頬に加わった外力により骨折を来します。症状としては頬部の平坦化、眼球運動障害による複視(物が二重に見える)、頬部の知覚障害(ほほやくちびるのしびれ)、開口障害(口が開きにくい)などがみられます。治療は眉毛外側、下眼瞼および口腔内に皮膚切開を加えて骨折部を露出し、整復してプレートで固定するのが一般的です。ただし、複雑な骨折には皮膚切開が追加となる場合もあります。