医療法人社団 誠馨会 千葉メディカルセンター

低侵襲ロボット手術センター 2026年10月開設

当院では、2026年10月に
手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入し、
同時に「低侵襲ロボット手術センター」を
開設いたします。

当院はこれまで、「根治性の追求」と「患者さんの負担軽減」、そして「生活の質(QOL)の向上」を重視した医療の提供に取り組んでまいりました。低侵襲ロボット手術センターの開設は、より高度で低侵襲な医療を実現するための重要な一歩と位置づけています。


当センターでは、複数診療科の医師、看護師、臨床工学技士
等が緊密に連携し、多職種による横断的なチーム医療体制の
もとで、安全で質の高い治療の提供を目指します。

INDICATIONS

適応疾患

順次拡大予定

今後、腎がん、腎盂尿管がん等にも適応を広げていく予定です。

前立腺がん

骨盤臓器脱

直腸がん

前立腺がん

前立腺がんは、男性にのみ存在する「前立腺」に発生するがんです。日本では高齢化に伴い患者数が増加しており、現在では男性で最も多く診断されるがんの一つです。早期には自覚症状がほとんどなく、健康診断などで行われるPSA(前立腺特異抗原)検査をきっかけに発見されることが多くあります。
詳しくは 一般泌尿器科ページ もご参照ください。
主にがんが前立腺内またはその周囲に限局している場合には、根治を目的としたロボット支援下前立腺全摘術(RARP)が標準的な治療法の一つとして広く行われています。ロボット支援手術では、小さな傷から高精細3D画像と精密なロボットアームを用いて手術を行うため、出血が少なく、痛みの軽減や早期回復が期待できます。
当センターでは、患者さん一人ひとりの病状や生活背景を踏まえ、十分な説明を行ったうえで、ロボット手術をはじめとする最適な治療をご提案いたします。

骨盤臓器脱に対する
ロボット支援下仙骨腟固定術

女性泌尿器科

骨盤臓器脱とは

多くの場合骨盤底筋群のゆるみなどが原因となって、膀胱や子宮、小腸・直腸などが腟から飛び出してくる病気です。症状としては腟から何かが下がってくる感じがある、下腹部の違和感・圧迫感がある、長時間歩くと股の間に何かが挟まっている感じがしてつらい、排尿しづらい、頻尿がある、尿漏れがある、椅子に座るとボールの上に座ったような感じがするなど様々なものがあります。悪いもので命取りになるような病気ではありませんが、生活の質を下げてしまう代表的な疾患です。日常生活で脱があるために行動制限をしてしまうような場合は、積極的な治療の適応となります。治療はリングなどを用いる保存的治療と手術療法に分けられますが、根治的な治療は手術療法となります。

骨盤臓器脱に対する手術

手術は大きく分けて、①腟の方からご自分の組織で脱を修復する従来法、②腟の方からメッシュという人工材料を使って脱を修復する経腟メッシュ手術、さらに③内視鏡を用いて腹部から脱を修復する仙骨腟固定術の3つがあります。3つ目の仙骨腟固定術というのは、具体的には腹部に数か所の小さな穴をあけ、そこからカメラや鉗子を入れることで下がってしまった腟や骨盤内臓器をメッシュで支え、仙骨に固定し本来の位置へ戻す手術です。当院ではこれをロボット支援下に行っています。ロボット支援下手術では、術者が高精細3D画像を見ながら、関節機能を備えた精密な鉗子を操作して手術を行います。これにより、従来の開腹手術に比べて身体への負担が少なく、より繊細で安定した操作が可能となります。

ロボット支援下仙骨腟固定術の特徴

傷が小さく、術後の痛みが少ない、出血量が少ない、早期回復・早期退院が期待できる、骨盤深部でも精密な操作が可能、再発率の低下が期待されるなどです。ただし比較的長時間、頭を下げた体位での手術となりますので、緑内障のある方、重度の呼吸器や循環器の合併症のある方には向きません。

骨盤臓器脱は、加齢や出産などに伴い、多くの女性にみられる疾患です。「年齢のせいだから」と我慢されている方も少なくありませんが、適切な治療により症状の改善が期待できます。当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせて、保存的治療から手術治療まで丁寧にご提案いたします。もちろん前述した3つの手術がすべて可能となっています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

ADVANTAGES

ロボット手術のメリット

傷が小さく、
痛みや出血を抑えやすい

手術では、腹部に数か所(6か所程度)の小さな孔をあけて器具を挿入します。従来の開腹手術のように大きく切開する必要がないため、創部を小さく抑えることができます。これにより、術後の痛みや出血の軽減が期待されます。

術後の回復が早く、早期退院・
社会復帰につながりやすい

身体への負担が比較的少ないため、術後の回復が早い傾向があります。その結果、入院期間の短縮や早期の社会復帰が期待できます。

精密な操作により、
合併症リスクの低減が期待できる

ロボット支援手術では、精密な器具操作により病変部へ的確にアプローチしやすくなります。周囲組織への不要な損傷を抑えることで、術後合併症のリスク低減につながることが期待されます。

治療費は健康保険適用

当院のダビンチによるロボット支援手術の治療費は健康保険が適用されます。詳細につきましてはお問い合わせください。

手術は経験豊かな認定医師が担当

関連学会が推奨するトレーニングを受けた医師のみがロボットでの手術操作を行えます。当院泌尿器科医師は円滑かつ安全にロボット支援手術が行えるかつ、指導ができる技能を有すると認定を受けたプロクター医師です。また、東邦大学医療センター佐倉病院や津田沼中央総合病院医師と連携しながらチーム医療を提供し、経験豊かな認定医師が手術操作を実施することで、安心と安全性を保持していきます。

da Vinci

手術支援ロボット
「ダビンチ」

ダビンチXi (Intuitive Surgical社製/da Vinci Xi)

患者さんの負担軽減を目指す腹腔鏡下手術に、ロボットの高い操作支援機能を融合させた先進的な治療法が、手術支援ロボット「ダビンチ」によるロボット支援手術です。

泌尿器科・消化器外科領域のがん治療では、低侵襲手術の重要性がますます高まっており、ロボット支援手術はその中心的な役割を担いつつあります。精緻な操作性を生かした治療法として、全国的に導入施設は増加しています。

当院では、「ダビンチXi」(Intuitive Surgical社製/da Vinci Xi)を導入し、2026年10月からロボット支援手術を開始します。泌尿器科(前立腺がん、骨盤臓器脱)および消化器外科(大腸がん)を対象に、より高度で低侵襲な手術医療の提供を進めてまいります。

操作に連動するロボットの動き

ダビンチは3つの機器を連動させて
低侵襲手術を支援します。

1
サージョンコンソール

執刀医が座って操作を行う場所です。
高精細な3D画像で体の中を確認しながら、手元のコントローラーを使ってロボットアームを操作します。
医師の繊細な手の動きがロボットに伝わり、正確で安定した手術操作が可能になります。

2
ペイシェントカート

患者さんのそばに設置され、実際に手術操作を行う部分です。
複数のロボットアームに内視鏡カメラや手術器具を取り付け、執刀医の操作に合わせて動きます。
小さな傷口から器具を挿入し、体への負担を抑えながら細かな手術操作を行います。

3
ビジョンカート

手術中の映像を管理する装置です。
内視鏡カメラから送られる映像を処理し、サージョンコンソールや手術室内のモニターに映し出します。
執刀医だけでなく、手術に関わるスタッフ全員が同じ映像を確認しながら、安全に手術を進めることができます。

MESSAGE

担当医師メッセージ

低侵襲ロボット手術センター長

井上 直紀 医師

専門・得意分野
泌尿器
資格・認定など
・日本泌尿器学会専門医
・davinci certification
・日本泌尿器内視鏡学会認定泌尿器ロボット支援手術プロクター(前立腺・膀胱)
・Rezūm System Physician Training 修了
・SpaceOAR System Appliers Training 修了
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

このたび、千葉メディカルセンターでは手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入することとなりました。
泌尿器科領域では、前立腺がんをはじめとした多くの疾患に対して、全国的にロボット支援手術が広く行われています。
当院ではこれまで、前立腺全摘術などのがん治療を主に開腹手術で行ってまいりました。前立腺や骨盤内の手術は、体の深い部位での繊細な操作が必要となるため、ロボット支援手術の導入により、より精密で安全性の高い手術の実現が期待されます。
ロボット支援手術は、従来の手術と比較して体への負担が少なく、患者さんのQOLを保ちながら、早期の回復や社会復帰につながることが期待されています。
当院では、地域の皆さまにより安全で質の高い低侵襲医療を提供できるよう、ロボット支援手術の開始に向けて準備を進めてまいりました。
前立腺がんをはじめ、泌尿器科疾患の手術治療についてご不安なことやご相談がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

泌尿器科部長

嘉村 康邦 医師

専門・得意分野
女性泌尿器科
資格・認定など
・日本泌尿器科学会:専門医・指導医
・日本排尿機能学会:代議員・認定医
・日本女性骨盤底医学会:理事
・日本骨盤臓器脱手術学会:副理事長
・アジア太平洋女性泌尿器科学会(APUGA)役員
・国際女性泌尿器科学会(IUGA):中央・東アジア代表

千葉メディカルセンターには、女性の良性泌尿器科疾患を専門に診療する“女性泌尿器科”があります。女性泌尿器科の疾患には様々なものがありますが、なかでも骨盤臓器脱は非常にポピュラーで主要疾患の一つです。この骨盤臓器脱の手術療法の一つにロボット支援下仙骨腟固定術があります。この手術は下がっている臓器を医療用のメッシュを用いて仙骨に固定するもので、保険適応となっている低侵襲な手術です。
この手術が良い適応と考えられる患者様は、低侵襲ロボット手術センター長へ紹介しますのでどうぞご相談ください。

診療についてのお問い合わせ

043-261-5111 (代表)