整形外科

診療内容

常勤医師9名と非常勤医師7名が診療にあたっており、それぞれ専門分野を持っており、脊椎・脊髄、骨、関節、筋疾患などほぼすべての分野に対応しております。当院は千葉市の1次、2次救急医療を担当しており、骨折などの外傷、その他整形外科全般にわたり診療を行っており、千葉市における中核病院の一つです。
また、当院はスポーツ整形外科に定評があり、県内外から日本代表クラスから学生スポーツ、レクレーションスポーツまで幅広いスポーツで怪我をした方が来られ、リハビリテーション部門と連携をとりそれぞれのレベルに合わせスポーツ復帰に向けた治療を行っております。
平成20年から脊椎、腰痛外来をし、脊椎疾患にも力を入れており、年々脊椎の手術件数も増加しています。

主な疾患

スポーツ傷害の中でも前十字靱帯損傷や半月板損傷などの膝の疾患が圧倒的に多く、関節鏡視下の靱帯再建術や半月板手術が多く行われています。肩腱板損傷や反復性肩関節脱臼に対しても関節鏡視下手術を行っており、その手術成績は良好で、手術件数は年々増加傾向にあります。また肘の障害に対しても関節鏡視下手術を行っています。
 脊椎関係では、腰椎椎間板ヘルニアに対し小侵襲の手術を行っており、頸椎、腰椎の脊柱管狭窄症などの変性疾患に対しては脊柱管形成、固定術を行っています。
 交通外傷や労災による骨折、また大腿骨頸部骨折などの高齢者の骨折の手術件数も多い。

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上肢
肩の痛みはいわゆる四十肩、五十肩などと診断され長く痛みが続いてしまっていることが多いのですが、その中には、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎などによる痛みで苦しんでいる方が含まれています。その場合MRIなど精査をして治療方針を決めていく必要があります。当院では関節鏡を用いた手術を多く行っております。腱板断裂などは手術が必要と判断した場合全例関節鏡で行っております。疼痛対策も現在、ブロック(痛み止め)を持続注入し術後も安心して過ごせるよう工夫しております。またリハビリも充実しており術後の機能回復にも安心していただけるよう努めています。
 反復性肩関節脱臼(脱臼癖)に対しても手術が必要と判断した場合、ほぼ全例関節鏡で手術を行っています。入院期間も4日から5日と学校や仕事に影響が出来るだけ少ないよう工夫しております。
 肘関節も手術が必要と判断された場合関節鏡を中心とした手術を多く行っています。疾患は野球肘、変形性肘関節症、関節遊離体(関節ねずみ)、肘部管症候群、靭帯再建などです。手術にならずとも特に野球に関しては局所の問題に関わらず、投球フォーム、体幹、股関節などのチェックをリハビリや野球教室などを通じて行っています。もちろん野球以外のスポーツ、柔道、ゴルフ、テニス、バレーボールなどの障害も専門的に診察させていただいています。

下肢
手術例では圧倒的に膝関節が多く、前十字靱帯再建術、半月板損傷、反復性膝蓋骨脱臼、離断性骨軟骨炎などに対し関節鏡視下手術を行っています。前十靱帯損傷に対しては半腱様筋腱を用いた解剖学的再建術を行っており、約10日から14日の入院で、術後約8カ月でのスポーツ復帰を目指すようにしています。半月板損傷に対しては部分切除術例が多くなっていますが、損傷形態によって縫合術も積極的に行っています。反復性膝蓋骨脱臼に対しては、主に半腱様筋腱を用いた内側膝蓋大腿靱帯再建術を行っております。また足関節の傷害に対し、足関節鏡視下手術も多く行っています。
 手術を要しないその他のスポーツ傷害に対しては、経験豊富な理学療法士がリハビリを担当し、スポーツ復帰のお手伝いをいたします。

脊椎外科

 頸椎から腰椎まで幅広く脊椎疾患を扱っています。
脊椎疾患を治療する上で、何より大切なのが治療の前提となる正確な診断です。MRI検査など画像機器の進歩により形態的な異常、たとえば脊柱管狭窄が狭いかどうかは比較的容易に判断できるようになりました。しかし、無症候性狭窄といわれる、画像上神経は圧迫されているものの、実際には神経麻痺や痛みを出さない場合もあります。このような狭窄には基本的には手術の必要はありません。無症候性狭窄が存在する中で、お困りになられている原因がどこにあるのかをピンポイントに突き止めることで大がかりな治療を回避できる可能性もあります。そのため、当科では3次元MRI、CTなど最新の画像検査を行う一方、患者さんの症状、神経の状態を丁寧に診てゆき診断することが大切であると考えています。

 手術を決定する際、背骨の状態だけでなく、患者さんのご年齢や活動性、価値観など考慮すべきことはたくさんあります。患者さん自身が受け身でなく、主体的に治療に参加できるよう、必要な情報をご提供することも、われわれの大事な役割であると考えています。どうぞお気軽にご相談ください。

腰椎椎間板ヘルニア
 腰椎椎間板は日常の生活の中で常に大きな負荷にさられている背骨のクッション材です。そのため、椎間板の一部が裂けて中身が神経まで飛び出し下肢の痛みやしびれを引き起こすことは意外と多くの方が経験されます。大半のケースでは飛び出た髄核は自然吸収されるため、それとともに痛みも治まってきます。ですから、椎間板ヘルニアの治療の主体は、痛み止めの内服や、神経ブロックなどの保存療法となります。しかし、運動神経の麻痺が生じる場合もあり、また、なかには長引く痛みに悩まされる方や、痛みが強く早期に除痛を希望される方もいらっしゃいます。その場合は手術によりヘルニアを摘出する必要があります。当科では、そのような患者さんの負担を少しでも軽減するために、国内ではまだ少数の施設でしか行われていない経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(PELD/PED)をいち早く取り入れております。この手技は高度な技術と経験が必要とされますが、当科には全国でもまだ少数(18名:2015年4月現在)の日整会脊椎内視鏡下手術・技術認定医(3種)が在籍しております。また、小範囲切開し、拡大鏡や顕微鏡を使用し摘出する方法も行っております。

腰部脊柱管狭窄症
 人口の高齢化に伴い脊柱管狭窄症の患者さんも増加しております。下肢の痛み・しびれのために日常生活が困難な方はもちろんのこと、趣味や旅行などの楽しみをあきらめている方もいらっしゃいます。従来通りの生活を取り戻したいと考えられる方には手術療法を選択します。脊柱管狭窄症の手術の基本は神経の圧迫を取り除くために骨の一部を削ることです。内視鏡を用いた小さな手術から、通常通り切開し、比較的広い範囲骨を削る場合もあります。脊椎がぐらぐらな場合には金属の固定具を用い、脊柱を補強する手術が同時に必要となります。金属の補強が必要となる場合でも、低侵襲でより正確にスクリューを挿入するためのナビゲーションシステムや神経損傷のリスクを軽減するためニューロ・モニターの設備も備えています。

頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症
 頸椎疾患では頸椎椎間板ヘルニアや頚椎症による神経根の圧迫による上肢のお痛みやしびれでお困りの方も多く、投薬や神経ブロックによる除痛に努めております。徹底した保存療法でも改善が得られない場合や神経の麻痺が進む場合は低侵襲な頸椎椎間孔開放術(後方)や前方固定術などが適応されます。

骨粗鬆症性椎体骨折
 骨粗鬆症によるいわゆる圧迫骨折の患者さんも増加しております。手術をせず治る方がほとんどですが、骨折の仕方、部位によっては治りづらい場合もあり、手術が適応されることもあります。当院は骨折部に骨セメントを注入するバルンカイフォプラスティーの認定施設となっております。

成長期腰椎分離症(腰椎疲労骨折)
 当科は、古くからスポーツ整形外科外来を併設しており、若年者の腰痛対策にも力を入れております。とくに成長期に多い腰椎分離症に対しては、MRIで早期に発見することにより分離した骨を癒合させることができます。スポーツを行っているお子様で、腰痛が出現したら早いタイミングでの受診をおすすめします。保存療法で癒合しづらい場合は、小切開で分離部を固定する手術療法(経皮的スクリュー固定)の選択も可能です。

症例数(平成25年度)

肩甲帯、肩関節、上腕骨、肘関節

  • 腱板修復術(関節鏡下)
    114例
  • バンカート法(関節鏡下)
    30例
  • 腱板修復術+バンカート法
    2例
  • 人工骨頭
    8例
  • 肩鎖関節脱臼手術
    3例
  • 肘関節鼠摘出術(関節鏡下)
    30例
  • 尺側側副靭帯再建、修復術
    2例
  • 尺骨神経移行術
    4例
  • 骨折観血的手術
    63例
  • 骨内異物除去術
    18例
  • その他
    13例

前腕骨、手関節、指骨

  • 骨折観血的手術
    55例
  • 骨内異物除去術
    9例
  • 手根管開放手術
    5例
  • その他
    31例

脊椎

  • ヘルニア切除
    38例
  • ヘルニア切除(内視鏡下)
    8例
  • 椎弓切除術
    38例
  • 椎弓形成術
    16例
  • 頸椎前方固定術
    2例
  • 後方椎体間固定術
    28例
  • 後方・後側方固定術
    14例
  • 脊椎生検
    1例
  • 脊髄腫瘍摘出術
    4例
  • 経皮的椎弓形成術
    9例
  • その他
    7例

股関節、大腿骨

  • 骨折観血的手術
    99例
  • 人工骨頭
    27例
  • 骨内異物除去術
    4例
  • その他
    2例

膝関節、下腿骨

  • 半月板切除、縫合
    106例
  • 前後十時靭帯再建術
    123例
  • 内側膝蓋大腿靭帯再建術
    11例
  • 膝靭帯修復術
    8例
  • モザイク形成術
    1例
  • 滑膜切除術
    16例
  • 膝遊離体摘出術
    12例
  • ドリリング
    1例
  • 膝授動術(関節鏡下)
    1例
  • アキレス腱修復、再建
    27例
  • 足関節遊離体摘出術
    4例
  • 足関節モザイク形成術
    1例
  • 距骨ドリリング
    2例
  • 骨折観血的手術
    87例
  • 骨内異物除去術
    84例
  • 腓骨筋腱脱臼手術
    5例
  • その他
    58例

医師紹介

森川先生イラスト

森川 嗣夫(副院長,診療部長)

  • 卒業年
    昭和56年
    専門分野
    スポーツ整形外科、下肢
    資格等
    日本整形外科学会専門医・認定スポーツ医
    日本体育協会公認スポーツドクター

平山先生イラスト

平山 次郎

  • 卒業年
    平成3年
    専門分野
    整形外科、脊椎外科
    資格等
    日本整形外科学会専門医・認定脊椎脊髄病医
    日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
    日整会脊椎内視鏡下手術・技術認定医(3種・経皮的内視鏡下脊椎手技)

>藤田先生イラスト

藤田 耕司

  • 卒業年
    平成4年
    専門分野
    スポーツ整形外科、肩・肘外科
    資格等
    日本整形外科学会専門医
    日本体育協会公認スポーツドクター
    日本オリンピック委員会強化スタッフ
    全日本女子バレーボールチームドクター

橋本先生イラスト

橋本 将行      (English available)

  • 卒業年
    平成7年
    専門分野
    整形外科、脊椎外科
    資格等
    日本整形外科学会専門医・認定脊椎脊髄病医
    日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医

竹内先生イラスト

竹内 慶雄

  • 卒業年
    平成10年
    専門分野
    スポーツ整形外科、外傷
    資格等
    日本整形外科学会専門医・認定リウマチ医・認定スポーツ医

岩﨑先生イラスト

岩﨑 潤一

  • 卒業年
    平成11年
    専門分野
    スポーツ整形外科、下肢
    資格等
    日本整形外科学会専門医
    日本体育協会公認スポーツドクター

山﨑先生イラスト

山﨑 博範

  • 卒業年
    平成16年
    専門分野
    スポーツ整形外科、肩・肘外科
    資格等
    日本整形外科学会専門医・認定スポーツ医
    日本体育協会公認スポーツドクター
    日本オリンピック委員会強化スタッフ

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北村 充広

  • 卒業年
    平成21年
    専門分野
    整形外科
    資格等

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木下 英幸

  • 卒業年
    平成24年
    専門分野
    整形外科
    資格等