令和４年度 千葉メディカルセンター 病院指標

令和4年度の退院患者数を年齢階級別（10歳刻み）に集計しています。
年齢は入院時の満年齢です。
年齢階級患者構成では、60歳以上の患者さんが全体の約７割を占めているという点では昨年同様となっておりますが、
50歳から59歳の階級では昨年より2.4％の減少となっておりました。
なお、新型コロナウイルス感染症はこの指標からは除外となっております。

当院は千葉県がん診療連携協力病院（胃・大腸）に指定されており、消化器癌の治療を多く行って
おります。がんの診断や初回治療を行った初発の患者さんを比較すると、大腸癌が最も多く、次いで
胃癌となっています。
胃癌・大腸癌に対しては、内視鏡的治療のほか、侵襲性の低い腹腔鏡下手術、開腹手術、抗がん剤
治療など、各ステージや患者さんの状態に合わせた幅広い治療を行っております。
乳癌・肺癌についても各ステージや患者さんの状態に合わせて、手術や抗がん剤治療等を行っております。
肝癌については、肝動脈化学塞栓療法（TACE）やラジオ波焼灼療法、肝切除なども行っております。
※10人未満の場合は「－（ハイフン）」を表記

市中肺炎とは普段の社会生活の中で罹る肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン（日本呼吸器
学会）による重症度分類を用いて集計しています。
この指標では、入院中に発症した肺炎（院内肺炎）、食べ物の誤嚥による肺炎などは集計対象外となって
おります。
重症度で見ますと、中等症の患者さんが多い傾向であり、年齢層では８０歳代の高齢者の患者さんに多く
なっております。成人市中肺炎は高齢になるほど重症化しやすく、治療期間も長くなる傾向があります。
※10人未満の場合は「－（ハイフン）」を表記

脳梗塞の分類にあたる患者さんは、脳神経外科・神経内科に入院されます。
３日以内の発症は脳梗塞全体の約８割に相当し、急性期脳梗塞に対する治療として、薬物療法（エダラボン、
t-PA静注法など）、経皮的脳血栓回収術なども行っております。
自宅への退院が困難な患者さんには地域連携パスの活用により、急性期後のリハビリテーションが行える回復期
リハビリ病棟のある病院へ転院されます。

播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の患者数と
発症率を集計しました。
指標に示される傷病名については以下のとおりです。
１．播種性血管内凝固症候群：感染症によって起こる全身性の重症な病態です。
２．敗血症：感染症によって起こる全身性炎症反応の重症な病態です。
３．その他の真菌感染症：真菌による感染症です。
４．手術・処置等の合併症：手術や処置などに一定割合で発症してしまう病態であり、術後
　　出血や創部感染などが挙げられます。合併症は、どのような術式や患者さんでも一定の確率
　　で起こり得るもので、医療ミスとは異なります。
※医療資源を最も投入した病名と入院契機となった病名（DPC6桁レベル）が「同一」か「異なる」
　に分けて集計しています。いずれの病態も一定の確率で発生し得るものです。
　重症の救急患者、高齢者、緊急手術の症例数の増加とともにこれらの発生件数も多くなる傾向
　にあります。
※10人未満の場合は「－（ハイフン）」を表記